恒川 光太郎 著
第12回日本ホラー小説大賞を受賞したこの作品。そしてこの著者のデビュー作でもある。処女作ではないと思う。実家だと暇で本を読む時間が増えがちだ。
これは短編で2時間あれば余裕で読みきれる。
帯に書いてあるさわりを軽く書くと、
「夜市」では望むものが何でも手に入る。裕司は小学生のころに夜市に迷い込み、野球の才能を買った。その代償に弟を人攫いに売った。そのおかげで甲子園にもいった裕司だがその罪悪感はずっと胸の奥にあり時は過ぎる。あるとき高校の頃の同級生のいずみともう一度夜市に行き弟を買い戻そうとする。
読み終えてみると本当に短編だったなと気づく。その意味は短い文章で想像できるイメージの量が多いってこと。なるほど少ない言葉で想像力をかきたてる。
そして後半のくだりは読んでいけば先が読めるが、創り出せるかといえばなかなか出てこないかも。荒俣氏率いる選考委員が語るに「発想の逆転」が秀逸なのだそうだ。
おれが一番すごいと思ったのはホラーの枠には収まらないと思ったこと。ってかこれはホラーじゃねぇ!ちょっぴり怖い描写はあるがそれよりも重要なのはストーリーのイレギュラーバウンドだ。あれよあれよとファンタジーのように展開するのがうまいと思った。あとすっきり読める量がいい。夜読み始めて読み終えても空は明け方にはなってない。そのおかげでこの文も寝る前に書ける。
……ところでこのホラー小説大賞ってのはよく知らなかったが今回が12回目とまだ若い。今までの受賞作には「パラサイトイブ」や「黒い家」がある。
しかし大賞や佳作でさえ「該当作なし」となってる年が多い。マイナーなのか、厳しいのかはよくわからん。
選考委員の文を見る限り今年の短編賞を受賞した、あせごのまん著の「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」が面白そう。主にタイトルが。
作家の卵の方たちの作品だから長編はちと手が出しにくい。ごめんよ。
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「夜市」は日常使わない表現や言葉が少ないので、辞書を横に置いて・・・という必要も無いかったため、ストレスなく楽しめました。長編を不得意とする私には適度な厚さで何よりでした。
夜市。
心ひかれる装丁ですよね。
まだ買ってないけど。
ちなみに、ボクは左目が二重で右目が一重。
証明写真なんかだと、左右で顔が全然違います・・・
片二重同士、今後ともよろしく。
荒鬼さん>
初めまして!おれも長編はきついこと(頻繁に)あります。中盤くらいで軽くグダったら「いつまで続くんだよ…」って感じで。推理小説に多いですなぁ。引き込まれたら一気ですけどねぇ。。
yoshiさん>
おお片二重さんですか!これ実際なかなかいないですよねぇ。よろしく〜☆
知ってるのは競馬の福永ジョッキーと古谷実のヒミズに出てくる刺青の男だけですよ。後者は実在してないくらいに稀です。