2005年12月14日

アルジャーノンに花束を



 ダニエル・キイス 著

名著って言われてる本はやっぱり読んでみて後悔することはないらしい。とても悲しい物語。とはいってもハッピーエンド?バッドエンド?読んだ人それぞれだろうなぁ。

背表紙の引用
32歳になっても幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞い込んだ。大学の偉い先生が頭を良くしてくれるというのだ。この申し出に飛びついた彼は白ネズミのアルジャーノンを競争相手に連日検査を受けること。やがて手術により、チャーリイは天才に変貌したが…… 超知能を手に入れた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独を通して人間の心の真実に迫り、全世界が涙した現代の聖書。


ずっと主人公が一人称で「経過報告」という日記の流れで進んでいく。文章自体の変化が生々しい。それこそ幼児の知能→超天才への変化が文章から見てとれる。もしも自分が急に誰もが認める天才になったらどんな風に世界を見るようになるんだろう?って考えたとき主人公チャーリィの感情は共感できるところがある。
創造されたストーリーのなかにすごい現実味がある(気がする)キャラクターの感情、心理変化が描かれてて著者がすげぇ。

おれはチャーリィが少しうらやましい。今後の人生が浴槽自体があまり深くない「逆バスタブ曲線」のような曲線を描くならば、少しの期間のうちに富士山の高さまで一気に隆起するほうがいい。
ただ知能が感情の一切を支配するということはいつかあまりに空しい結果を生むだろう。

ちょうどドラマ「1リットルの涙」を見ていて、それとテーマが少し被っている。アルジャーノンも偶然読み始めたし、1リットルの涙も偶然見始めたのに不思議なものだ。
1リットルの涙で毎週泣きそうになる人は読んでみるべき。……わかってるんよ、でも泣きそうになるんよ。。。

あとユースケサンタマリア主演の「アルジャーノンに花束を」はいろんな人の感想を読ませてもらった感じからして、所詮はドラマ仕立てのハッピーエンドに脚色して作り変えたありえない脚本っぽいので見ない。

映画は機会があれば。


それにしてもアマゾンで買ったら「ユーズドで1円」って。生協で買って大失敗。
有名で古い著作はアマゾンで買うべきだな。


次はカート・ヴォネガット著の「猫のゆりかご」の予定。
posted by Khaki at 21:36| 京都 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんわ。TBありがとうございます。
そうでしたかアマゾンでは1円でしたか..。町の書店でそのまま買ってしまいました。

この本はいいですよね。なんといってもストーリーの作りがうまい。本当の話のように思えてしまいます。
それくらいリアルな展開。もし自分がチャーリーだったら、同じように家族に会おうとするだろう。そして失望するだろう。

「心の鏡」の短編版は少し違ったイメージのチャーリーですよ。
Posted by tetsuya at 2005年12月15日 01:45

>tetsuyaさん

コメントありがとうございます。
やっぱり「自分がチャーリィだったら…」と感情移入してしまいますね。
ストーリー終盤でパン屋に戻るところは特にやばかった。。
Posted by kazutron at 2005年12月15日 13:13
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アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス
Excerpt: アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス ごじゅうねんいじょうもまえのさくひんですがいまでもじゅうぶんつうようするないようです。
Weblog: 仮想本棚&電脳日記
Tracked: 2006-01-15 14:35
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